(完)ずっと君といれるなら 〜 別れ 〜
そんなことより…。


10本中6本の指に絆創膏貼るくらい頑張って作ったお守りまだ渡せてない。


我ながらヘタレだと思う。



「ハァーー…。」


「酔った?」


「嫌ぁ…お守りが…。」


「お守り?」


後ろから聞こえた低い声に飛び退くと、その先には蓮先輩がいた。


「おわっ!蓮先輩⁉︎」


「お守りって?」


ニッコリと問いかけてくる蓮先輩。

この人、多分、隠れドSだと思う…。


「聞いてましたか…。」


「海斗にだろ?」


「もー、エスパーばっかり!」


悟られてばかりの自分に嫌気が差し、思いっきり叫んでしまった。


< 124 / 274 >

この作品をシェア

pagetop