(完)ずっと君といれるなら 〜 別れ 〜
「疲れた…。」

ゼイゼイ息を吐きながら、美玲にそう訴えた。


あれから、私たちは素晴らしい勢いで部活を駆け巡った。


しかも見学しにいくと、美玲の美貌に惚れ込んでどこの部活もなかなか離してくれず。


断るのも一苦労で。


さすがにもう疲れた。
だが、美玲は涼しげな顔をして


「まだ文化部しか回ってないじゃない」


そっとため息をつく。


「次はサッカー部ね。行くわよ!」


「待ってぇー美玲様ぁー」


重い足を必死に持ち上げ美玲のもとへ走っていった。


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