(完)ずっと君といれるなら 〜 別れ 〜
普段、滅多に声を出さないから、部員も監督も親たちも驚いた表情をしていた。

そんなことは気にしない。

約4ヶ月やってきて、知った。

部員もマネージャーも監督も親も、同じこの場所で勝利を願うものたちは、同じフィールドで戦う選手なんだってことを。

もう恥じらいなんて捨てる。

全力で応援するよ。

私が声を出したことに気圧されのか、ベンチの選手たちや1年生、親も声を張り上げ始めた。

初めは1人の声が、会場中に響き渡るような声になった。
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