(完)ずっと君といれるなら 〜 別れ 〜
「どーしたんだよ?ボーッとして寝足りてねぇのか?」


「えっ?」


いきなり降ってきた海斗の不思議そうな
声に驚いて顔を上げた。


「どうかしたか?」


珍しく、海斗が心配そうに私を見ている。

「いや…。なんで?」


「いやー。舞友と話してたらお前がボーッて立ってるから、どうかしたのかなーって。」

舞友って呼ぶんだ…。
呼びすて、私だけだと思ってたのに。

「仲、良いんだね。」


「あ?」


「舞友と。」


「親同士が仲良いからなあ…。やべ、ちょっとまだ話してないことあったから行ってくるわ。」


「え…。あっ、ちょっ!」

今にも舞友の方へ走り出そうとする海斗。

私は引き止めることも出来ずただ、立ち尽くしていた。

親同士が仲良いなんて初耳だったよ…。




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