(完)ずっと君といれるなら 〜 別れ 〜
赤面もせずに普通に遊びに誘えるのは恋愛感情も何もないからだろう。



男友達を誘うのと一緒なんだろう。



でも単純に嬉しい。



一緒に行けるんだもん。



それに舞友より私を選んでくれたってことだよね?



去年だったら、普通に上から目線に「行って上げてもいいよ」とでも言っていただろう。



「で?行くの?」



「行く行く!絶対行く!」



「あ…?ああ。」



若干ひいてるっぽいけど、気にしない。


「行くっ!絶対っ!」



「ああ…。じゃ、6:00に迎えくるから」



気づくと、そこはもう私の家の前だった。



「わかった!お迎えよろしく!」



「へいへい」



海斗が見えなくなってから頬を軽く両手で叩く。
ペシンと乾いた音が響く。



「よし!」



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