(完)ずっと君といれるなら 〜 別れ 〜
しょうがない…。



最後の手段だ。



これしかもう方法はない。




私はドアを少し開けて隣の部屋に叫んだ。



「満月ーー‼︎」




少ししてから、満月はめんどくさそうな顔をしてダラダラと部屋着のままでタオルケットを引きずって出てきた。



どっかのニートかよ‼︎



って突っ込みたくなるけど、こいつはありえないことに夏休み初めの一週間で宿題を全て終わらせているのだ。



文句は言えない。



でも、こんな時間まで友達も呼ばず、一人でダラダラと過ごしている姿を見ると、やっぱり姉妹なんだなって思うよ。



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