(完)ずっと君といれるなら 〜 別れ 〜
「お待たせいたしました…?」

慣れない自らの姿のせいで、俯きながらボソッと呟いた。

少しだけ、海斗の顔を見ると。

うん。

想像通り。

目を丸くして驚いている。

「やっ!満月の服なの!私、可愛いから何でも似合うしー?」

自分で言ってしまわないと、息が詰まりそうだった。

「はあ?お前はジャージが1番似合ってるしー!」

「ひっどっ!それはお前だろ!」

「俺の着こなし方はかっこいいからなー。」

「聞いてねえよ!」

結局、いつもみたいに喧嘩になってしまう。

可愛くないなぁ。

私。
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