(完)ずっと君といれるなら 〜 別れ 〜
ピッピーーッ!

高いホイッスルが鳴り響き、
青い晴天の下で試合が始まった。

相当自信があるのだろう。

ボールをさっさと自分たちのものとし、パスを回しながら勢い良く攻めてくる。

やっぱり強い。

だけど、気合で負けてちゃダメだ。

私はサッと立ち上がって大声で叫んだ。

「声出していこー!気合で負けちゃダメだよー!」

私のいつもと変わらない大声で緊張がほぐれたのか、いつもの調子が戻ってきた。


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