(完)ずっと君といれるなら 〜 別れ 〜
「お疲れ様…。」

海斗と2人っきりの帰り道、そっと呟いた。

「ははっ…。まだまだだっつーの。」

「そーだね。次はきっと全国大会行けるよ。」

「だといいな。てゆーか、ありがとな。お前が怒鳴ってくれたおかげで目が覚めた。感謝してる。」

「ふふっ…。まあねー。その借りはいつか返しなさいよ。」

他愛もない会話をしみじみと話していると、もう私の家の前だった。

「じゃあね。元気だしなよ?あんたは頑張ったんだから。」

「へいへい。じゃあな。」

「バイバーイ。」

手を振り交わし、海斗は歩いて行った。

珍しく、見えなくなるまで見送ってやろーかと立っていたら、クルッと海斗が振り返った。

そして、遠く離れた場所から叫んできた。

「もっと強くなってやるから‼︎‼︎」


口を開けたまましばらく、静止していたが、すぐにニヤッと笑みを浮かべて叫び返した。

「楽しみにしててあげるわっ‼︎‼︎」

2人で笑いあった。


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