(完)ずっと君といれるなら 〜 別れ 〜
「はいはいっ!注目。やっぱお姫様とかは後からがいいよね!じゃあねーまず小人役がー大隈さん、門野さんー…。
以上七名!
頑張ってねー。
んで、鏡が佐田ー。」

「俺鏡ーっ⁉︎てか、葉月ちゃんなんで、俺は呼び捨てっ?」

チャラ系の佐田が待ちわびていたようにツッコミを入れて、笑いがでる。

「狩人が勇気ー。頑張ってー。」

「俺っ⁇」

勇気は結構なイケメン男子。
結構仲がいい。
狩人似合ってるかも。

「そしてっ!女王、王子様、白雪姫の発表ーっ‼︎」

「待ってましたっ‼︎」

「女王はー…この私‼︎森山葉月ちゃんでーぇす‼︎
まあー、私美人だからねぇー‼︎
しょうがないから引き受けてあげるよー!」

「自分で言わねえだろ。アホが。」

私のナイスなナルシっぷりと、海斗の鋭いツッコミに教室中に笑いがでる。

「自分が呼ばれないからイラついてんのよっ!」

嫌味ったらしくみんなに言うと、海斗に軽く小突かれた。

「それでー王子様がー…。
はうあっ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」

王子様の結果を見た途端、思わず叫んでしまった。

「どうした葉月っ‼︎」

いつのまにか、私を呼び捨てで呼ぶ佐田がすぐに突っ込んだ。


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