(完)ずっと君といれるなら 〜 別れ 〜
突然の告白にクラスが混乱していた。

勿論私も。

だって、悔しいけど海斗は王子様にピッタリなんだもん。

他の男子でできそうな人はいないと思う。

「古川君は⁉︎」

そんな時、クラスでも目立つ系の里緒奈ちゃんが立ち上がって言った。

そして、その瞬間みんなが古川君を見つめた。

古川君はバスケ部のエースで、海斗まではいかないけど、イケメンな方だ。

そうだ。

いいかもしれない。

「古川君、お願いできる?」

「俺っ⁉︎…んー、まっいっか。」

二つ返事で簡単に決めた古川君に驚きながらも、よろしくねと笑顔で言った。

気づけなかった。

おかしいって感じてたはずだったのに。

海斗の暗い表情に。


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