(完)ずっと君といれるなら 〜 別れ 〜
「鏡よ鏡。世界で一番美しいのはだあれ?」

「それは白雪姫にございます!」

「なっ…」

「ストップ‼︎」

あれから一週間が経った。
なんと未苑ちゃんは一日で脚本を完成させてきてくれ、もうセリフも覚えかけ。

今は教室での通し稽古。
振りもつけている。

そんな中、監督へと変貌してきている海斗がストップをかけた。

「何よ。」

「なんかさー。普通なんだよなあー。」

「何が?」

「この劇だよ。これじゃ、他のと埋れちゃうだろ。」

「そんなこと言ったって…」

「東雲っ!良い案ないか?」

「そんなことっ!」

海斗の無茶振りを止めようとすると未苑ちゃんが口を開いた。

「あるの!あのねっ!葉月ちゃんに佐田君、美玲ちゃんは特に個性を持ってるのっ‼︎だからね、そのまま劇に持ってきてくれない⁉︎普段通りで‼︎他の人たちも合わせてみて!」

「へー…。やってみよーか!」

「おう‼︎いいなそれ‼︎」

私の微笑みにみんなが賛同し、全く別の劇が始まった。

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