(完)ずっと君といれるなら 〜 別れ 〜
「古川翔吾っ‼︎」
美玲が行ってすぐ、私も全速力で教室まで戻った。
すると、肩で息をする美玲がドアをガラッと開けて古川君の名前を叫んだ。
状況を飲み込めないっぽい古川君がおどおどしながら返事をした。
「はい…?」
「私もあんたが好きだっ‼︎
気づけば目で追ってた!
だから…。」
叫びながら手の甲で目を拭う美玲。
言葉を紡げずに立ち尽くしていると、その瞬間、その体は、古川君の体に包み込まれた。
「俺の彼女になってくれるってこと?」
意地悪そうに古川君が美玲の耳元に囁いた。
赤くなる顔を隠すように古川君の肩に顔をうずめて美玲はそっと頷いた。
小さな呟きが聞こえた。
「バカ。」
「許してよ。彼女さん?」
いつの間にか海斗が隣にいた。
「何か細工でもしたのかよ?」
「してねーよ。」
失礼な海斗に言い返す。
「名付けて、葉月ちゃんの恩返し。」
そう呟きニヤッと笑ってピースを海斗に向けた。
「ははっ。お疲れさま。キューピッドさん。」
「ふふっ。」
頑張ったね。
美玲。
おめでとう。
美玲が行ってすぐ、私も全速力で教室まで戻った。
すると、肩で息をする美玲がドアをガラッと開けて古川君の名前を叫んだ。
状況を飲み込めないっぽい古川君がおどおどしながら返事をした。
「はい…?」
「私もあんたが好きだっ‼︎
気づけば目で追ってた!
だから…。」
叫びながら手の甲で目を拭う美玲。
言葉を紡げずに立ち尽くしていると、その瞬間、その体は、古川君の体に包み込まれた。
「俺の彼女になってくれるってこと?」
意地悪そうに古川君が美玲の耳元に囁いた。
赤くなる顔を隠すように古川君の肩に顔をうずめて美玲はそっと頷いた。
小さな呟きが聞こえた。
「バカ。」
「許してよ。彼女さん?」
いつの間にか海斗が隣にいた。
「何か細工でもしたのかよ?」
「してねーよ。」
失礼な海斗に言い返す。
「名付けて、葉月ちゃんの恩返し。」
そう呟きニヤッと笑ってピースを海斗に向けた。
「ははっ。お疲れさま。キューピッドさん。」
「ふふっ。」
頑張ったね。
美玲。
おめでとう。