(完)ずっと君といれるなら 〜 別れ 〜
「…許せないよな。」
しばらくシーンとなっていたが、ふいに古川君が口を開いた。
「誰にも言わないなんて俺たちのこと友達ってねえのかよ。
友達なら迷惑なんて気にすんなっつーの。
そうされた方が逆に悔しいし。
バカだろあいつ。
本当の大馬鹿。
どうすりゃいいんだよ。」
「本当だよね…。
でもさ、うちらもそれに気づけなかったんじゃん?
海斗君、どこかで気づいて欲しかったんじゃない?
うちらに引き止めて欲しかったんじゃない?」
里緒奈ちゃんが続ける。
「そっか。
私たち、全く気づけてなかったんだ。
こんなんじゃクラスメイトなんて言えないね。
でもさ、やっぱり何かしたいよね。
海斗君と過ごした時間はすっごく長いんだよ?
それをこのままですませたくない。
海斗君の心の中にいい思い出として私たちが残って欲しい。」
「お前ら何、しんみりしてんだよ。
こんな時、盛り上げてくれたのは誰だよ?
海斗と葉月だろ?
伝えようぜ。
俺らは騙されたままじゃ終われねえって。
海斗が最後まで笑顔で居られるように。
転校しても笑顔で居られるように。
俺らが笑顔を返す番だろ?」
「俺、さんせー‼︎
海斗がこっそり居なくなるとかまじありえねえし。
こんなときこそ、いちにけつだろ!」
「一団結って言いたいの?佐田君。
でもその通りよ。
文化祭だからって何?
私たちの劇の前か後に猛ダッシュで海斗君に会いに行けばいいじゃない。
それぐらい、私たちならできるでしょ?
海斗君がまとめてくれた最高の今のクラスなら。」
美玲が微笑んで私を見て言った。
気づけば、古川君、里緒奈ちゃん、未苑ちゃん、勇気、佐田も微笑みながらこっちを見ている。
その笑顔はクラス中に広がっていく。
「そうだよね。
私らを舐めんなって感じだよね!
ありがとう!
私も賛成‼︎
精一杯の贈り物を送ろう‼︎」
「おう‼︎」
あんたが、まとめたクラスのみんなは。
あんたが大好きだよ。
海斗?
しばらくシーンとなっていたが、ふいに古川君が口を開いた。
「誰にも言わないなんて俺たちのこと友達ってねえのかよ。
友達なら迷惑なんて気にすんなっつーの。
そうされた方が逆に悔しいし。
バカだろあいつ。
本当の大馬鹿。
どうすりゃいいんだよ。」
「本当だよね…。
でもさ、うちらもそれに気づけなかったんじゃん?
海斗君、どこかで気づいて欲しかったんじゃない?
うちらに引き止めて欲しかったんじゃない?」
里緒奈ちゃんが続ける。
「そっか。
私たち、全く気づけてなかったんだ。
こんなんじゃクラスメイトなんて言えないね。
でもさ、やっぱり何かしたいよね。
海斗君と過ごした時間はすっごく長いんだよ?
それをこのままですませたくない。
海斗君の心の中にいい思い出として私たちが残って欲しい。」
「お前ら何、しんみりしてんだよ。
こんな時、盛り上げてくれたのは誰だよ?
海斗と葉月だろ?
伝えようぜ。
俺らは騙されたままじゃ終われねえって。
海斗が最後まで笑顔で居られるように。
転校しても笑顔で居られるように。
俺らが笑顔を返す番だろ?」
「俺、さんせー‼︎
海斗がこっそり居なくなるとかまじありえねえし。
こんなときこそ、いちにけつだろ!」
「一団結って言いたいの?佐田君。
でもその通りよ。
文化祭だからって何?
私たちの劇の前か後に猛ダッシュで海斗君に会いに行けばいいじゃない。
それぐらい、私たちならできるでしょ?
海斗君がまとめてくれた最高の今のクラスなら。」
美玲が微笑んで私を見て言った。
気づけば、古川君、里緒奈ちゃん、未苑ちゃん、勇気、佐田も微笑みながらこっちを見ている。
その笑顔はクラス中に広がっていく。
「そうだよね。
私らを舐めんなって感じだよね!
ありがとう!
私も賛成‼︎
精一杯の贈り物を送ろう‼︎」
「おう‼︎」
あんたが、まとめたクラスのみんなは。
あんたが大好きだよ。
海斗?