(完)ずっと君といれるなら 〜 別れ 〜
隠された過去
海斗と家の前で別れて、玄関のドアを開けた。


「ただいま。」


もう2度返事がないことなんてわかってるけど、癖になってるからやめられない。


リビングから聞こえてくる楽しそうな笑い声。
お父さんとお母さん、そして妹、満月(みつき)の声だ。
あの場所の中から私の存在は消された。




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