(完)ずっと君といれるなら 〜 別れ 〜
だけど、ある出会いが私を変えた。
「森田海斗です。よろしく」
季節外れの転校生、イケメンで運動も勉強もできて、愛想もいいので一気に人気者となった。
でも。
普通の庶民の子とは仲良くしちゃいけないと言われていた私は自ら1人を選んでいて。
クラスでは浮いた存在だった。
まあ、親の影響は強く、嫌がらせなんてものはされたことないけど。
だから当然その男子にも近づかなかった。
「じゃあ、みんなテスト返すからねー。」
1年生のテストなんてテストとは言えないほど簡単だったから、私はいつでも満点だった。
でも、今回は学力テストだった。
普通なら、1年生で学力テストなんてそうそうないが、うちの学校はレベルが高かったのだ。
「えーと、1位はなんと2人いました。98点で葉月ちゃんと海斗くんです。」
本当にあの時は打ちのめされた。
満点じゃなかったし、しかも、あいつと同点。
悔しさと恐怖が体中を駆け巡った。
その時、自分が負けず嫌いであいつも負けず嫌いということを知った。
その時お互いにバチバチと火花を散らした私たちはこう思っていた。
「絶対超えてやる」
「森田海斗です。よろしく」
季節外れの転校生、イケメンで運動も勉強もできて、愛想もいいので一気に人気者となった。
でも。
普通の庶民の子とは仲良くしちゃいけないと言われていた私は自ら1人を選んでいて。
クラスでは浮いた存在だった。
まあ、親の影響は強く、嫌がらせなんてものはされたことないけど。
だから当然その男子にも近づかなかった。
「じゃあ、みんなテスト返すからねー。」
1年生のテストなんてテストとは言えないほど簡単だったから、私はいつでも満点だった。
でも、今回は学力テストだった。
普通なら、1年生で学力テストなんてそうそうないが、うちの学校はレベルが高かったのだ。
「えーと、1位はなんと2人いました。98点で葉月ちゃんと海斗くんです。」
本当にあの時は打ちのめされた。
満点じゃなかったし、しかも、あいつと同点。
悔しさと恐怖が体中を駆け巡った。
その時、自分が負けず嫌いであいつも負けず嫌いということを知った。
その時お互いにバチバチと火花を散らした私たちはこう思っていた。
「絶対超えてやる」