(完)ずっと君といれるなら 〜 別れ 〜

ーーーー。

それから月日は流れ。


「海斗!何点だった?」


「99点。お前は?」


「100点ー!よっしゃ!4回連続勝利!」


「一点違いだろーが。調子のんな」


「そう言うのを負け犬の遠吠えって言うんだよね〜!」


「はあ!?」


「なによ?やる?」


「当たり前じゃねえか、男女!」


「うるっさい!今日こそ喧嘩で勝ってやる!」



お互いに牙を出し、かかっていった。



ーーー数分後


「葉月ちゃん、海斗くん…。今回で何回目だと思ってるの?みんなで仲良くしようよ!ね?」



「先生、こいつとは一生仲良くできません」



「はあ⁉︎俺のセリフだっつーの!ふざけんなバカ」


「99点にバカとは言われたくないわ!」


「何だとー⁉︎」



「あーー!ストップ!ストップ!」


出会ってから3年が経ち4年生になっていた。


私と海斗は毎年同じクラスで前後の番号。



私は海斗といる時間が大好きだった。



喧嘩や言い合いも楽しかった。



海斗のお陰で素の自分を出せて、友達もできた。



毎日学校が楽しくてたまらなかった。






だけど、お父さんはそんな私を許さなかった。



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