(完)ずっと君といれるなら 〜 別れ 〜
そうこうしていると、遅刻寸前であることに気づいた。



遅刻常習犯である私と海斗は学校へと全速力で走った。



まあ、私が海斗についていけるはずもなく、遠く離れたところに海斗の背中はあるんだけれども。



ジメジメと気持ち悪い梅雨の季節。



嫌になってくる。



学校へ到着し、教室の自分の席に着く。



その瞬間、汗が大量に吹き出してきて、私は下敷きで仰いでいた。



流石に私でもスカートの中は仰がないけどねー。




「その顔、すごくバカ面だからやめた方がいいわよ」



ちらっとそんな私を見てグサっと言葉を投げかけてくる美玲。



全く!
毒舌なんだから!


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