(完)ずっと君といれるなら 〜 別れ 〜
「で、なんか用ですか?」


「あのね、用がなくったって居眠りは許されないのよ。」


「そっか。じゃあ以後気をつけます。」


そう言ってさっさと席につこうとすると。


「おめでとう。貴方このクラスの学級委員長よ。」



「…はっ?」



眠気が抜けきらない私は上手く頭が回らず思わず聞き返すが、しばらくして理解できた。


「絶対嫌です!先生だってこんな居眠りばっかりしてる奴に任せたくないでしょ!」


早口でまくしたてる。


「そうね。だけど、多数決とったら満場一致で決まっちゃったし、貴方成績だけはいいからまあいいわよ」


先生は自分を納得させるように何度も頷くけど、


「いや、私はよくないです」



< 5 / 274 >

この作品をシェア

pagetop