(完)ずっと君といれるなら 〜 別れ 〜
初めて笑顔を向けて貰った時、私は涙を流した。


ただ。嬉しかった。


もてはやすような目でもなく、存在を否定するような目でもなく、当たり前のような笑顔だった。


そんな普通のことが私は涙が出るほど嬉しかったのだ。


1人だって大丈夫。


あんなバカの集まりになんて入りたくない。


そういつも心の中で唱えてた。


違った。



私は結局誰かに笑いかけて欲しかったのだ。



友達が欲しかったのだ。



私を嫌う女子達がどれだけ私の悪口をあることないこと、葉月に吹きこんでも葉月は私から離れていかなかった。


そして、強いあの眼差しで一喝してくれた。


「美玲が男子に人気あるからってさ、あんたら嫉妬してるだけだろーが。
モテたいならまず、そのドブスな性格直してこいやクソ女ども。」


女子とは思えないその迫力にみんな圧倒されてもう誰も私に文句は言ってこなかった。



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