(完)ずっと君といれるなら 〜 別れ 〜
「あ、ちなみに男子は森田君よ」


森田君…。


うん森田君か…。


「ありえない。なにがなんでも嫌」


首を振って席について机にまた突っ伏そうとした時だった。


「俺だってお前となんかとしたくねえよ」


近く…というか隣からポツリとつぶやきが聞こえた。


はんっ
鼻息を鳴らして横目でにらみ手を高々と挙げた


「せんせーぇ。確かにぃ私はぁもうパーッフェクトだから選ばれるのは当たり前ですけどお、なんで森田クンが選ばれるんですかねえ」



わざと語尾をタラタラと伸ばしクラス中に大声で言う。


「それはこっちの台詞ですよ。森山サンが学級委員長とか似合わなすぎて笑えるんだけど」


負けじと言い返してくる隣のヤツ。


クラスのみんなはまた始まったとでも言うように首をすくめた。


笑顔でバチバチと見えない光線を放つ私たちの間に先生は立っていった。


「誰よりも気が合いそうでクラスを引っ張っていってくれそうっいう意見が多かったのよ貴方たち」


「「はあ⁈」」


同時にそろう声。


「気があうって…。私がこいつのレベルに合わせてあげてるだけなんだけど」


「どこが。それ逆だろ」



「えー、聞こえなーい」


「この距離で聞こえないとかお前もう末期だなそろそろ寿命だ天に召されとけ」








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