(完)ずっと君といれるなら 〜 別れ 〜
お父さんは私を一度だけ見つめて。
だけど、もう2度と見ることはなく、無表情で校門から出て行った。
不思議と涙は出てこなかった。
ボーッと何処かを見つめていた。
すると、右手に温もりが触れる。
滲む目で見ると、右手を握る海斗の姿があった。
「言っただろ。俺を呼べって。助けてやるって」
そう言って笑った海斗。
手に触れる温もりはまるで、私の心を温
めるようで。
魔法のように。
あの時と同じように。
不思議と笑顔になっていたんだ。
だけど、もう2度と見ることはなく、無表情で校門から出て行った。
不思議と涙は出てこなかった。
ボーッと何処かを見つめていた。
すると、右手に温もりが触れる。
滲む目で見ると、右手を握る海斗の姿があった。
「言っただろ。俺を呼べって。助けてやるって」
そう言って笑った海斗。
手に触れる温もりはまるで、私の心を温
めるようで。
魔法のように。
あの時と同じように。
不思議と笑顔になっていたんだ。