(完)ずっと君といれるなら 〜 別れ 〜
「そっか。よかった。葉月ちゃんがいないとね。」

そう言って微笑み、竜二先輩に同意を求める翼先輩。

「葉月ちゃん以上にマネージャーにピッタリの子はいないだろうし。」

そう言って私の肩に手を置く蓮先輩。

「ありがとうございますっ!」


もしもお父さんが話を聞いてくれたら伝えよう。


優しくて頼りがいのあるキャプテンの存在を。


影でキャプテンを支える副キャプテンの存在を。


みんなのことをよく見ている先輩の存在。

貪欲に強さを求め苦しさや辛さを乗り越えて コートに立つ選手たちの存在を。


その姿を必死に追いかける後輩たちの存在を。


誰よりも強くていつでも私のそばにいて守ってくれる世界に一人のライバルの存在を。


伝えたい。







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