(完)ずっと君といれるなら 〜 別れ 〜
「葉月?」

海斗が私の顔を不思議そうに覗き込む。

「顔赤くねっ?」

心配そうに私の額に手を当てる。

もうヤバイ。

このままじゃ、私、他界する!

「何にもないっ!ちょっと今日用事があるから先いくね!じゃっ」

早口でそう言うと、私は凄い勢いで駆け出した。

後ろを振り向くと、呆れたような不思議そうな目でこっちを見る姿があった。



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