(完)ずっと君といれるなら 〜 別れ 〜
この重さどうにか出来ないのだろうか。

隣の頼りにならない男は口笛を吹いている。

まだ、階段が23段あるというのに…。

「もう無理ー」

暗い顔でプリントを抱え足を動かしていると、横の海斗が盛大に溜息をついて言った。

「素直に持ってくれって言やあいいだろ。バーカ。」

「はぁ⁉︎」

低く唸り海斗を見た。


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