(完)ずっと君といれるなら 〜 別れ 〜
海斗の顔は私の目の前にあった。

少しよろけたら唇が触れてしまいそうなくらいに。


「おい。プリント少なくしてやったんだから礼くらい言えよ。」

不機嫌そうな顔で海斗が言った。

その声で我に返った私はしどろもどろになりながら声を出した。




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