(完)ずっと君といれるなら 〜 別れ 〜
「うっ…」


「お前、本当にどうしたんだよ?なんか変な病気でももらったか?」


「やめてええええ!」

廊下中に響き渡る絶叫を上げて、私は凄い勢いで階段を2段飛ばしで上がって、女子トイレに駆け込んだ。

「はあ…。どっどうしよう…」

胸の鼓動はまだ止まってくれない。
ドキドキと鳴り響く心臓。

良かった…。
誰もいない。

そう思ってズルズルと壁にもたれた。

「何なのよおぉ…。」

涙声で呟いた。
こんなの慣れてないんだもん。

「恋」なんて知らないよ。


< 92 / 274 >

この作品をシェア

pagetop