(完)ずっと君といれるなら 〜 別れ 〜
「なんだよ、さっきからの態度は。」


「えーっと、そのー、あれだよ!あのー…」


顔が赤くならないように気をつけてしゃべるが、全く言い訳が思いつかない。


「はっきり喋れよ。」


デスヨネー。

そうだ!


「私ちょっと今日気分悪くてさー。なんか、海斗って私を見たらすぐ喧嘩ふっかけてくるから、無駄な体力使いたくないなーって!うにっ!」


思いつくと簡単にペラペラと言葉が出てくる私。

だが、ニコッと笑っていると頬を思いっきりつねられた。


つねった相手、海斗は不気味な笑顔を浮かべて言った。


「誰といると、無駄な体力使うってー…?」


「えぇ?だからあ!か、い、と?」


わざとらしく語尾をタラタラ伸ばして話す。


「心配した自分が馬鹿みてえだわ。」


「え、やっぱり葉月ちゃんのこと、誰よりも大事に思ってるんだね!」


自然といつもの調子に戻る。


「誰がてめえなんか!」


「もーお、意地っ張りなんだからあ!」


「ちょっと、ヤメろ。悪寒がする。」


本気で青ざめた顔でそう言う海斗。



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