転入生は超最強魔法使い⁉︎




目を閉じながらまだまだ吸い込む……



もう近くまで津波のような水が迫っている


私のすることに気づいたカナトは急いで巨大なシールドを私たち2人の周りに張った




流石ね。





そして私は大きく息を吐く…



そう、魔力を吐き出すように。




私から魔力が放出されていく。
半分も出してないけど覇王水は私の魔力にやられて消えた


そしてくるみはシールドを張っていたがそれも虚しく破壊され、私の魔力で気絶してしまった





「___し、勝者はミユ!!!」


わーっと観客席の方が盛り上がり、
チラッとカナトたちのいる方を見ると尚はもう目を覚ましていて、4人で手を振ってくれていた


それにしてもカナトのシールドは前に比べてとても強くなっているわね。




「おつかれ〜‼︎すごい魔力の量だったね‼︎シールドの中まで感じるくらいっ!」

みんなの方へ戻ると、最初に結吏愛が声をかけてくれた

ありがとうと言うと、僕が最初にミユに声かけたかったのにー!とカナトが言った


カナトのこういうとこは変わってないわね


「ありがとう、2人とも。尚は残念だったけどこれでみんなSSクラスね!嬉しいわ」


尚…落ち込んでる。
まぁカナトの魔法ならそうなるわ
私も人に言えないけど、命令形で言ったり無言で唱えたりするからそれに慣れてないと反撃のタイミングが掴めないのよね



「ねぇ、僕制服をもらいに行くから一緒に理事長室に行こうよ、もちろんミユの友達も一緒でいいよ!」



そっかカナトは制服もらいに行かなきゃ行けないんだっけ
みんな一緒なら行ってもいいかしら

今のカナトの格好はいかにも貴族って服装だものね



そう考えていると横から怒りっぽい声が聞こえた


「貴方、小野寺財閥のお嬢さんよね?この方達と随分仲がよろしいようね。庶民と仲良くする上級貴族なんて…みっともない!」


…貴族?結吏愛が?



「どうして?貴族か貴族じゃないかなんて関係ないよ!みんな私の大事な友達だもん」


「あら、私にそんな口の利き方をしていいのかしら?貴方のお友達のお家…潰されたい?」

くるみが結吏愛へそう言うと結吏愛の顔が真っ青になった


「と・く・に、私にあのような屈辱的な敗北を味合わせたミユさんなんてどうかしら?いつも一緒にいるようね」


私の家を潰すですって?
無理なこと言わないで欲しいわ
だって今の私は家出をして理事長に養ってもらっているようなただの魔族だもの


私が口を開こうとしたとき、カナトが私の前へ進み出て話し始めた


「あのさぁ〜くるみちゃん、僕も実は貴族なんだよね〜、この国のではないけど。それでー、僕と勝負して君が勝ったら僕の財産全て君にあげるよ。んで、ミユと一緒に学園を出てったげる。でも僕が勝ったら君が学園を即辞めて自分の仕事に戻る!なんてのはどう?」


「なんなら私の財産も貴方のものにしても構わないわよ?負けるつもりなんてないけど
この学園へ来た初日に辞めるなんて聞いたことがないわ。まぁ、いいわ!後で後悔しないことね」


「その言葉、そっくりそのまま君に返すよ
それと…君の財産なんてたかが知れてるでしょ?いらないよそんなお金。」





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