転入生は超最強魔法使い⁉︎




僕は急いでそこにあったミユのヘアピン3つを、ドアの下にあるわずかな隙間へと滑り込ませた


多分あのヘアピンはちょうど3人の足元の方にあるはず…



小さな3つの豆がすぐ近くまで来た時に魔法を唱えた



「______チェンジ!」


そしてパチン!と指を鳴らすとすぐ目の前まで来ていた豆は消え、代わりにヘアピンが現れた
それをひょいとキャッチし、元の場所へ戻す



「ねぇ、ミユ〜今の魔法凄かったでし……えっ。」


さっきから何も言わないミユにそういいながら顔を向けた




だが…






……ミユは寝ていた。




「二度寝…」



ま、まぁでも!!
あの3人のとこに行ってみよっと
どうなっちゃってるか楽しみだよ



自分の部屋へ瞬間移動し、何も知らないかの様にドアを開け、3人の方を見る。


「おはよー!大きな音したけどどーしたのー??3人とも尻もちついちゃって!しかもミユの部屋の前でさ!変なの〜!」



「み、耳が…」
「ば、ばかじゃねーの!?」
「び、びっくりした」


こんなのを3つもみゆにねぇ〜


「おはよう…どうしたの?」


ミユが部屋から出てきた


「わかんなーい!豆爆弾とか言ってたよ〜」

「豆爆弾ですって!??」


「知ってるの??」


ま、まさか!!!!
前にも!!????


「前、結吏愛に朝これで起こされたの…」



思わず結吏愛をキッと睨みそうになってしまった

危ない危ない。



「あれ〜?なんか3つの小さい豆が落ちてるよ〜??」


「「「えっ!!!」」」


「うっそ〜」


さっきまで豆が落ちていた方を3人がパッと見たがそこには無い。


僕が消してあげたからだよ?
ミユにあんなの見られたら恐がるかもしれないのに…


「まぁ、とにかく朝食を食べましょう。…ってまだ6時過ぎ、もう少し寝てれば良かったかな」


「まだじゃなくてもう!だよ!朝食は簡単なのだけど準備したからみんなで食べよ!」





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