転入生は超最強魔法使い⁉︎
結吏愛に急かされリビングへと向かう
人間界では広いくらいの家でもやっぱり庶民的だな…
皆で食事をする事が当たり前なんだね、そういうのも悪くない
丸いテーブルに僕、結吏愛、ミユ、尚、晄の順で座った
「短時間でこれか!?凄いな!!」
早く食べたくて結吏愛が運ぶのを手伝いながら尚が言う
ハンバーグと野菜スープにサラダが目の前に運ばれてきた
うん、確かに凄いね
「ハンバーグは焼くだけのやつだよ〜いつも冷凍庫に入れてたから」
「前に一緒に買ったわね」
皆で食事をしているとやはり晄が僕の事について訊いてきた
「カナト、ずっと訊きたかったんだけどさ…何者なの?ミユと知り合い?」
知り合い!?
そんな関係だと思われてたの!??
「僕はミユと小さい頃から一緒にいたよ!!ミユのとこの城と僕の家は近かったから勉強とか戦闘練習の相手になってたんだ」
「戦闘練習…てことはやっぱりカナト君も相当強いんだ。」
あったり前〜
ていうか、相当どころじゃないんだけど…
「まぁ…僕はミユに会いたくて人間界まで来たんだけどね。僕これからしばらくここにいるから。よろしく!」
「お、おう!」
「カナト、どうしていきなり人間界へ来たの?」
それを言われると困るなぁ。
「ん〜、なんとなくかな?暇だったし!ミユがいるって聞いたから!」
とりあえず今はそう答える。
するとミユは探るように僕を見つめ、こう言う。
「…人間界は嫌いだと、昔から言ってたのに。」
もちろん人間界は嫌いだし、人間も嫌い。
だけどミユがアイツらに追われてるなら遠くから見てるんじゃなくて側にいてあげないとダメでしょう。
「だーかーら、ミユがここにいるって事知ったからだよ?僕の家がどれだけ暇か分かるでしょ?本当にすること無くて暇だったんだよ〜。」
「確かにそうね。ふふっ、本当にカナトの家は退屈よね。それならここへ来てもおかしくはないわ。」
やっと信じてくれた。
とりあえずは安心だね!