転入生は超最強魔法使い⁉︎
少し声が震えたようだった
するとその男はクスクスと笑いながら
「俺さぁ、"Third"らしいんだよね〜」
さ、んばんめ??、、まさか!!!!
ハッとして顔を上げた
子供の頃絵本を読んだ時…
【昔々、妖精の住む森に3人の奇妙な能力を持った妖精が産まれました。
1番上の子、The firstは少し先の未来を知ることの出来る能力
2番目の子、The secondはどんな物でも奪う事の出来る能力
末っ子、The thirdは記憶を辿り、過去を読み取る事の出来る能力
この三つ子は互いに助け合って成長していき、やがて立派な大人になりなした。
すると1番上の兄が
未来でまた会える、その時まで好きなように旅をしよう。それまで僕らの血筋を絶やさず濃いものにしていこう。
と、そう言ってそれぞれ別の道へと歩んで行きました。】
小さい頃はとても難しい話だと、そう思っていた
現実では能力を持った妖精などいない、だからただの空想の世界なのだと
どの魔法使いがも持たない能力を妖精族が持っているはずがないと
そう思っていたのに…
「名前は…?」
「あ、ごめんごめん、言ってなかったね俺の名前は花宮時人(ハナミヤ トキト)だよ」
あら、
…意外と普通ね
「はぁ?普通ーーー!?酷すぎ。花宮ってまあまあ良い名字だと思うんだけど?」
読まれた!?
私が、、、?
「はぁ、全部顔に出てたんだけど」
「えっ、」
顔に出てたんだ…
…というか最近表情が柔らかくなったような気がする
ここへ来る前はこんなにも人に気付かれるほど感情が顔に出やすいタイプではなかったのだけれど…