転入生は超最強魔法使い⁉︎
晄side




やっと寝たか…





誰なんだ、結吏愛を狙っているやつっていうのは…



やっぱり魔族なのか?
そいつらだとしたら俺たちが勝てる相手なのか?
ミユやカナトなら太刀打ち出来るだろう
でも俺や尚は…人間の中では上位に入るだろう
だが、、魔界ではどうなんだ?
どれほどの強さのやつらがいるのだろう
ミユくらいのレベルなら確実に俺たちは瞬殺される




一体、どうすれば…





「おい、大丈夫か?顔色悪いぞ?」



尚…


「ああ、大丈夫だ。結吏愛を強制睡眠にした」



「あんなに指痛そうにしたのによく眠らせる事ができたな!?やっぱすげーよ、魔法の正確さはピカイチだな!!だって一歩間違えれば永眠にするかも知れねぇんだぞ?脳の狙う位置も完璧だし。」



魔法の、正確さ?





「それか…!」



そう呟くと、頭にハテナマークを浮かべた尚を放って寮を出た







そして俺が向かった先は…






「鈴木さん、今日は貴方1人なんですか」




理事長のところだ



「はい、俺にデータグラスの使い方を教えて下さい!!」



「____何故あなたがデータグラスの事を知っているのかな?」



データグラス…を俺が知っているのがおかしい、か。



まあ、それはそうだな
政府の上層部の人間しか知らない物だから…



「俺の祖父は昔…この国の政府の上層部で働いていました。そのときにデータグラスを…ですが祖父には扱うことが出来ず、そのまま死んでしまい、形見として俺が貰いました。それがデータグラスだと知ったのは中等部のとき図書館の本に載っていたのを見た時ですけど…」




俺が話し終えると理事長は少し考えるような素振りを見せ、口を開いた。


「放課後、またここへ来なさい。データグラスも一緒に。…そんな不安な顔をしなくても大丈夫、奪おうなんてことは考えていないからね



思わず苦笑いした

信用してないわけではない、けど…
これは実践…いや、実戦するような言い方だよな?
ここをこうして使うという説明を知ったとして、すぐに使えるわけではないんだな





「さすが鈴木さん。察しが早いですね、それは貴方の大きな武器となり、弱点ともなるのでしょう」


読まれた…!!!
なんだ…、この意味深な言葉は



「では放課後また来ます。し、失礼します。」




晄side END
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