転入生は超最強魔法使い⁉︎





次の日も、またその次の日も放課後に理事長室へ行き、データグラスを使った




「さすがに毎日使うと疲労が蓄積されていってしまいますよ、頑張るのもいいですが体調に気をつけるように」


「はい…ですが最初の日よりも疲れにくくなってきています。だからデータグラスを使える時間も伸びてきました。なのでこのまま毎日続けさせてください」



「そうですか、まあ、放課後のデータグラスの使用の所為で学力等に影響が出ればそのときは考えさせてもらいますよ」



ニヤッと笑って言う理事長に少しドキッとした


それは…
心当たりがあるからだ



俺は最近帰ってくると夜ご飯を食べて風呂に入ったらすぐに寝ている


そのおかげで授業の復習はしていない
今のところは授業さえきいていれば大丈夫だが…次のテストが近くなってきている


そのテストで点数を取れなかったら…
でも。

「それは問題ありません、両立させてみせます、それでは失礼します」


はっきりとそう言って理事長室を出た





「両立…出来るといいですね〜、アドバイスをしようと思いましたが…必要なさそうですね」



理事長がそう思ったのは、晄の目に迷いがなかったからだった




----------------


「よし、ここ数日で、データグラスの使い方は大体分かった。機能がこんなにあるってのもびっくりだったが…」




「んん〜?何が分かったんだ?」

「これはこれは、1年のSクラスの奴じゃないか」

「最近理事長室を出入りしてるのはアンタだったんだな」


向かい側から3人、あれは絶対年上だな
どうする?



< 157 / 170 >

この作品をシェア

pagetop