あなたと私の花言葉


ガチャ…

おそらく寝ているであろうトーヤ君を
起こさないようにゆっくりと
2階にあるトーヤ君の部屋へ入った。


「…おじゃましまぁす……」


一応小さな声で挨拶をする。


トーヤ君の部屋は整理整頓されていて
白と黒で統一されていた。

手前には黒のテーブルとノートパソコン
そして奥にはソファーとベッドが
置いてあった。


その部屋はトーヤ君の香りがした。



ゆっくり、ゆっくりトーヤ君を
起こさないようにベッドへ近づく。


「寝てるよね…?」


頭の方を覗き込むと少し汗をかいた
トーヤ君がぐっすりと眠っていた。


そっと頬に触れた。


「熱っ…」




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