引き立て役よさようなら（番外編追加）

唇が離れると
感情を露わにした達央が優花を見つめる。
「お前の男は誰だ？」
「・・・・え・・・それは・・」
「だから・・優花の男は誰だ？」
「達央さんよ」
「だったら・・・誰にも触れさせるな・・・俺以外の男には
絶対に・・・お前は俺のもんなんだから・・・わかった？」
優花は涙を浮かべ何度も頷いた。
すると達尚央が優花の身体を優しく抱きしめた。
「ごめんな・・・怖かったよな・・・」
達央が優花の髪の毛を撫でる。
優花は首を横に振った。
「怖いのは達央さんに嫌われることだよ・・・」
優花を抱きしめる腕がより強くなる
「優花を嫌いになんかなるわけないだろ・・・」
二人は見つめ合うと
「もう一度・・・今度は消毒」
と言うって再びキスをした。

それから私はキッチンに戻り
夕飯の準備に取り掛かった。
達央さんにも少し手伝ってもらって
私たちは初めてこの部屋で夕飯を食べた。

「まじ！まじうまい」
達央さんはおいしそうに優花の作った夕飯を食べた。

２人でご馳走さまをして
後片付けをしていると
後ろから達央に抱きしめられた。
「何？」
「今日・・・帰らないでね」
耳元で囁かれる声に優花はドキッとした。
すると達央はフッと笑って
「嫌とは言わせないよ。今夜はお仕置きをしなくちゃね」
そう言って耳を甘噛みしてきた。
「・・・達・・央さん」
「待ってるから・・・」
そういうと優花のから離れてリビングの方へと行ってしまった。

優花は熱くなる身体を冷やすかのように急いで食器を洗った