引き立て役よさようなら(番外編追加)
達央を見た祖母はすぐに彼が優花の恋人だとわかった様だ
「おばあちゃん、はじめまして。大野達央って言います。」
祖母はとてもうれしそうな顔で
「まー遠いところよう来てくれたね。疲れたっしょ?」
達央は首を横に振ると「全然大丈夫」と笑顔で答えた。
「ゆーちゃん、今日はお父さんも(叔父)お母さん(叔母)も小樽に行って
て帰ってくるのは明後日だから・・・ばあちゃん一人なんだ」
「いいって・・・今日はばあちゃんの元気そうな顔を見に来ただけだから」
祖母は達央を見ると
「ゆーちゃん、やさしそうな彼氏さんだね。よかった・・・よかった」
とてもうれしそうだった。
「ば・・ばあちゃん・・・」
何だか恥ずかしくって意味もなく名前を呼んでしまう。
そんな優花を見ていた達央は
「優花さんはとても素敵な女性ですよ。僕、優花さんとこうやって
おばあちゃんに会えた事本当にうれしいんです」
優花の顔が一瞬で赤くなった。
「大野さんも優しい方だ。ゆーちゃんからなかなかいい話を聞けなかったから
心配してたんだけどね、こうやって直接ゆーちゃんのいい人に会えてばあちゃん安心した」
「ば・・ばあちゃん。安心したって・・・まだ…私たちそんな・・」
優花が慌てて訂正しようとしたが・・・達央が祖母の手をギュッと握って
「おばあちゃん、優花さんの事は僕がちゃんと幸せにするから安心して
いいからね」
達央の発言に優花は軽いパニックに陥った。

僕がちゃんと幸せにするからって・・・結婚でもするみたいな言い方じゃない!

優花が一人驚いている中、祖母と達央はめちゃめちゃ仲良くなっていた。

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