引き立て役よさようなら(番外編追加)
嫌いじゃない・・・いやそうじゃない。この歌好き。
それが私の感想だった。
私の様子をバックミラー越しに見ていた横田は
「この曲いいでしょ~。今から迎えに行くのは
この曲を作った浩太。もう一人のリハ見学者。」

そして車は達央達の所属する会社の前で止まった。
ちょっと待っててねというと横田は電話をかけた。

電話を切り2分ぐらい経った頃、浩太がやって来た。
優花の座っている方の扉が開くと慌てて右側に異動した。
「ありがとうございます」
迎えに来た横田に向って言った。
そしてちらっと優花をいると
誰だという顔でじろっと優花をみた。
警戒心むき出しで・・・・
浩太の様子を見た横田が慌てて優花を庇う様に話をした。
「浩太、この人は桐谷優花さんと言って・・・達の・・彼女だ。
今日の見学はお前の方がおまけなんだからな。」
優花の名前を聴いた浩太が少し驚いた様子で
もう一度優花を見た。
「桐谷・・・優花・・・桐谷って・・え?もしかして
高校って明祥高校?」
「そうだけど・・・」
優花も浩太に対し警戒心全開で見た。
何で知ってんのよ!・・・だ
「俺・・・川久保浩太。明祥高校の2年と3年の時同じクラスだった
川久保・・・憶えなてい?」
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