引き立て役よさようなら（番外編追加）
なんとか歌い終えると
「ちょいと休憩しましょうか」
翔がみんなに声をかけた。
するとよこっちがあのイケメンを連れて達央たちの方にやってきた。

「お疲れ。最近デビューしたfellowの川久保浩太だ。
今日、お前たちのリハの見学で連れてきた。一応俺がfellowの
マネージャーを兼任してるから頼むな。」
川久保が一歩前に出ると深々と頭を下げる。
「はじめまして。２か月前にデビューしたfellowの川久保浩太です。
　今日はお願いします」

前によこっちが言ってた見学者が来るって言ってたのはこいつの事かと
気付いた。
「俺、fellowの歌聞いたよ。あの『stand up』あれいいよね。
川久保君が作ったんだよね」
尚也が目をキラキラさせながら川久保って男に近づく。
「聴いてくれたんですか？」
「うん。俺基本的に何でも聞くんだけどさ、この曲はよこっちの車できいて
今では俺のミュージックプレイヤーに入ってるよ。」
尚也の言葉にあの男めっちゃうれしそうだ。

だけど達央はそれどころじゃない。
なんで、その新人と優花が仲いいんだよ。

達央はギターをスタンドに置くと優花に近づいた。
優花は達央の嫉妬など知らないのかニコニコしながら入り口付近で立っていた。
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