引き立て役よさようなら(番外編追加)
ツアーは順調で今日は北海道でライブがあり達央達は昨日から北海道にいる。
優花はもちろんお留守番。
実は偶然優花も仕事が休みで、達央から一緒に北海度に行かないかと誘われた
が断った。

我儘かもしれないが最後の東京でのライブ、チケットはもらえるかもしれない
でももらうのは申し訳ないからと
東京での2daysのチケットをゲットしたのだった。
と言っても人気があるから2日分は取れなかった。
しかもこのチケットを取るために果絵の協力なしではゲットできなかった。
flybyのチケットは本当に入手が困難だ。
ファンクラブがある訳ではないので
CD購入した際に付いてくるライブの先行予約に応募する
そこで当選した場合には購入出来るのだけれど
これで落ちた場合は次の手段。
flybyのウェブサイトでの先行予約に応募。これで当たれば買えるが
それもダメな場合が一般購入だ。
それでも取れないのはflybyだ。
達央のバンドはそういうバンドだ。
果絵から「CD購入の方の先行予約外れた~~」ってメールが来た時には
果絵と二人で撃沈。
でも、ウェブサイトの先行予約に当選してチケットをゲットできた。
「でも優花なら、彼にお願いすれが一番いい席用意してくれるのに
もったいないー。本当にこんな席でいいの?」
席があまりいい場所ではない事に果絵は申し訳なさそうに優花に尋ねたが
「・・うん。してもらうばっかりは嫌だなって思ってね。
 前のライブは招待だってしょ?その時はやった―って感じだったけど
 ライブが進むにつれて、なんかこれを招待で見るのは周りのファンの人たちに
 申し訳ないなーって思ったの。このチケット取るのにみんな凄く努力したのにな・・・って
 思ってね。彼女だからもらうのが当たり前じゃだめ。
 私もflybyのファンだからちゃんとチケットとってみたいって思ったの。」
果絵はそんな優花をみて微笑ましく思った。
「あんたのそういうとこ、私、好きだわ。達が優花の事を好きになる
 気持ちわかるわ。・・・だったらライブのラス日は思いっきり
 楽しんじゃおうね。」
「うん」
取れたのは2日目。
ツアーのラストの日だったが、思った以上にステージから遠いと果絵に言われた。
それでもいいと思っている。

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