引き立て役よさようなら(番外編追加)
達央の特別でいたい。
でもそれは普段の達央の特別でいたいってこと。
優花にとってこの会場での特別はいらなかったのだ。

「大丈夫だよ。私は果絵と今日は思いっきり楽しむの。
きっと私の気持ち・・・彼ならわかってくれるから。
それよりグッズ並ばないと、本気でまずいかも・・・」
私たちは最後尾の看板目指して走った。

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「ごめん…もう一度Bメロの最初のとこからいい?」
「いいけどさ・・大丈夫?本当に今日これ歌っちゃうの?」
京介が心配そうに達央をみた。
それもそのはず、この曲が出来たのはなんと3日前。

でも京介・・いや尚也も翔もここ1週間くらいの達央の様子を
みててかなりヤバいと感じていた。

イライラしたりスマホを何度もみては溜息・・・
正直こんな達央を今までみたことがなかった。
いつもは誰よりも落ち着いている達央が
ここ1週間くらい・・いや・・・変わったのは優花と付き合う様になってからだ。
人間らしくなったのはいいが・・・・
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