引き立て役よさようなら(番外編追加)
「ここか~~」
果絵の軽い溜息が洩れる。
それもそのはず。
優花たちの席はアリーナ席と言えるギリギリの場所だったからだ。
もっとはっきり言えば凄い後ろで、ステージは遥か遠く
多分達央の顔など米粒ほどだろう。
「優花・・・まだ間に合うんじゃない?」
「何が?」
「今から連絡とって用意されてた席に移動してもいいんだよ。」
思った以上に遠い席に果絵は申し訳ない気持ちだった。
だが優花が頷くことはなかった。
「何言ってんの。ここで十分じゃない。チケットが取れただけで
ラッキーだと思わなきゃ。」
その言葉に果絵も何だか吹っ切れたように
「そこまで優花が言うのなら・・じゃあ~~ここから思いっきり楽しもう!」
ガッツポーズする果絵に優花もガッツポーズで返した。
2人で話をしている間に会場は人でいっぱいになっていた。
自分たちの真上は2階席で頭上からも人がたくさん入ってくるのがわかった。
腕時計を見ると開演10分前だった。
徐々にテンションが上がる。
初めて見た時のあの興奮がもう一度味わえる。
そう思うと何だか落ち着かなくなる。
周りを見るともう人でいっぱいだ。
みんなが今日のライブを楽しみにしていたことが伝わってくる
やっぱりここで・・この場所でよかった。
そんな事を思っていると
ポケットに入れてたスマホの振動が伝わってきた。
それを慌てて取り出して画面を見てドキッとした。
達央からのメールだった。
そこには
「優花のいるエリアはわかった。今から優花のために歌うから」
すると会場の照明が消え、会場全体から大きな歓声があがった。
果絵の軽い溜息が洩れる。
それもそのはず。
優花たちの席はアリーナ席と言えるギリギリの場所だったからだ。
もっとはっきり言えば凄い後ろで、ステージは遥か遠く
多分達央の顔など米粒ほどだろう。
「優花・・・まだ間に合うんじゃない?」
「何が?」
「今から連絡とって用意されてた席に移動してもいいんだよ。」
思った以上に遠い席に果絵は申し訳ない気持ちだった。
だが優花が頷くことはなかった。
「何言ってんの。ここで十分じゃない。チケットが取れただけで
ラッキーだと思わなきゃ。」
その言葉に果絵も何だか吹っ切れたように
「そこまで優花が言うのなら・・じゃあ~~ここから思いっきり楽しもう!」
ガッツポーズする果絵に優花もガッツポーズで返した。
2人で話をしている間に会場は人でいっぱいになっていた。
自分たちの真上は2階席で頭上からも人がたくさん入ってくるのがわかった。
腕時計を見ると開演10分前だった。
徐々にテンションが上がる。
初めて見た時のあの興奮がもう一度味わえる。
そう思うと何だか落ち着かなくなる。
周りを見るともう人でいっぱいだ。
みんなが今日のライブを楽しみにしていたことが伝わってくる
やっぱりここで・・この場所でよかった。
そんな事を思っていると
ポケットに入れてたスマホの振動が伝わってきた。
それを慌てて取り出して画面を見てドキッとした。
達央からのメールだった。
そこには
「優花のいるエリアはわかった。今から優花のために歌うから」
すると会場の照明が消え、会場全体から大きな歓声があがった。