引き立て役よさようなら(番外編追加)
「俺の気持ち・・・本当に優花はわかってんの?」
わかってる・・・わかってるから
優花は頷いた。
「じゃあ・・・達央さんは私の気持ちわかってる?」
「・・・・優花?」
「好き・・好きなの。私の気持ちはそれ以外何もない。
だからこそ・・・達央さんの邪魔になるようなことはしたくなかったの。
打ち上げは頑張った達央さんたちへのご褒美じゃないの?
頑張ってくれたスタッフへの感謝の気持ちでしょ・・・
だから帰ろうと思ったの。だって迷惑になりたくないから・・」


「バカ…優花はバカだよ」
「達央さん?」
目を細め唇を噛む達央の顔があった。
「俺にとっての迷惑は、こうやって優花を抱きしめられない事だって
 知らなかった?それとさっきみたいな行動が一番迷惑だって事を」
「達央さん・・・」
「打ち上げは・・・明日」
「え?」
「まだ片付けもあるし、みんな疲れてるのわかってたし・・・」
優花は顔をあげると目をぱちぱちさせた。
「本当はもっともっと言いたい事たくさんあったけど
 今日はもうそれはなし。」
「なしって・・・」
「それよりも・・・もう・・・我慢できない」
達央は抱き締めていたからだを一度離した。

「今夜は覚悟してね。俺相当優花不足だから」
そして絶対に離さないと言わんばかりに指を絡ませ
2人は寝室へと入っていった。
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