引き立て役よさようなら(番外編追加)

甘い夜と初スキャンダル?

会えない時間を取り戻すかのように達央と優花は2人だけの
甘い時間を堪能した。

「ねっ!・・・お願い。これ以上されたら明日起き上がれないよ」
「起きれなくていいよ・・・俺そのつもりだし、俺がどれだけ我慢してたか
 わかんないの?」

時計を見ると午前3時を少し過ぎた。
でも2人が寝室に入ってから眠ってない。
いや、眠らせてくれない。
何度かうつらうつらしてきても達央がそれを許さなかった。

「俺こんなんじゃ満たされないから」
こんな言葉を大好きな人に言われてうれしくないはずがない。
しかもさっきまで大きなステージで多くの歓声とライトを浴びていた
人を自分が独り占めできる。それだけで優花は満足だった。

だけど達央はそうでもなかった。
優花との初めての喧嘩は相当堪えた様だった。
もしこのまま優花から連絡がなかったらどうしよう。
30過ぎた男が彼女との初めての喧嘩でしどろもどろとか
少し前の達央に想像できただろうか。

だけどそれほどまでに優花に対する思いが強いと思い知らされ
その反動で、今夜の達央は抑えが利かなくなっていた。

結局二人が眠りに着いたのは5時半を少し過ぎたころとなった。
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