引き立て役よさようなら(番外編追加)
あまりにもあっさりと話すもんだから
「へ?」と間抜けな声を出してしまった。
「・・・・知らなかったでしょ?俺の事・・・そこも好きになった理由かな」
なんだかおちょくられているようで面白くない。
「面白がってるんですか?」
「なんで?俺、真面目に答えてるんだけど・・・伝わってない?」
「胡散臭い」
すると電話口から笑い声が聞こえる。ますます面白くない。
「ハハハ、じゃあ~早く君に会って、俺の真剣さを伝えなきゃね」
優花は無言だった。
はいそうですね。とか誠意を見せてよなんて言いたくもなかったからだ。
「じゃあ・・・・今、レコーディング中なんだけどさ・・・・見に来る?」
思いがけないお誘いだった。
「え?見に来るって・・・・スタジオとかにですか?」
「うん。メンバーも君のすごく事知りたがってる様子だったし・・」
「・・・・いや・・知らなくていいです。」
達央がもう優花との事を話したのかと思ったら
何だか気が重くなった。
そんな優花の気持ちとは反対の達央はまたもや笑いだす。
「優花と話してると面白いわ。早く会いたいな。
・・・・じゃあ、また連絡するよ。
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