引き立て役よさようなら（番外編追加）
検索した書きこみの事を言っているのだとわかった優花は
唇を軽く噛みしめ下を向いた。
「ごめん。見えちゃってさ・・・・」
謝る達央に優花は首を横に振る。
「気分転換だと思ってドライブにでも行こう。」
「でも・・・」
万が一の事を考えると素直に頷けなかった。
「じゃあ・・・このままずっと何も考えられなくなる様なこと
でもする？・・・・俺はそれでも全然構わないけど」
達央の言っている事を理解した優香はパッと顔を上げた。
「な・・何言ってるの！・・昨夜だってずっと・・・わかりました。
出かけしょう！」
顔を真っ赤にしながらご馳走さまをして席を立つ優花を達央は
少しホッとしながら見つめていた。

報道が優花ではなく果絵だった事に達央は正直ホッとしていた。
もし、あの写真が優花本人だったら俺は優花を全力で守ってやれただろうか
自分の器の小ささに溜息が洩れた。
「しっかりしねぇーとあの外科医に何を言われるか・・・」
達央は今の言葉をかき消すように大きな声でご馳走さまをした。
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