引き立て役よさようなら(番外編追加)
夕日が沈むころまで2人は砂浜に座って海を眺めていたが
あまり食べていない事に気がつき車に乗り込んだ。

「何か食べたいものある?」
車がゆっくりと動き出した直後に聞かれた。
「何でもいいですって言うのは・・・一番困る答えだって
わかってるけど・・・なんでもいいです。」
優花の返事に達央は笑う。
「面白い事言うね・・・たしかに何でもいいって言うのは
人任せな言い方だから質問者泣かせな返事だよね。」
本当の事だから優花は何も言い返せなかった。

達央は少しだけ考えると
「じゃあ・・・俺のお任せでもいい?」
優花は頷いた。

そこは海から車で20分ぐらい走ったところにある
小さな小料理屋だった。
「ここの豆腐ステーキがすごくおいしいんだよね」
達央は戸を開けると
「ご無沙汰してます。ママさん、2人いい?」
と言いながら中へ入った。
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