引き立て役よさようなら(番外編追加)
あれから1カ月が過ぎた
熱愛騒動も思った以上に騒ぎが広がることはなかった。
もちろん加絵の方も問題なかった。
仕事を再開した達央はずっと自宅で曲作りをしていた。
優花も何もなかったかのように仕事とアパートの往復の生活を送っている。

あの日・・・・達央と自宅で遅い夕飯を食べていると達央が優花にあるお願いをした。
「ちゃんとけじめをつけたい。あいつに言われたのは癪にさわるけどさ
俺なりのやり方・・・でって思ってる。
その間、優花には悪いけど少し時間がほしい・・・」
「どのくらい?」
それは決してせかしている訳はない。
達央が言う俺なりのやり方が何なのか優花にはわかったからだ。
けじめの意味もわかっていた。

だがそれを始めると達央は引きこもり状態になる・・・
その心配をしたのだ。
だが・・・
「心配すんなって・・・ちゃんと人間らしくするから・・・ご飯も食べるし
睡眠もとるし・・・風呂も入る。でも・・・放置されるのはいやだからたまに
メールか電話してよ。」
そう言って優花を抱きしめた。
「無理しないでね・・・・私だったら別に・・・」
だが達央は優花の肩に頭を乗せながら頭を横に振った。
「違うよ・・・堂々と俺だけの優花にしたいだけ・・・」
「もうすでに私は、達央さんの物だと思ったんだけど?」
「誰にも文句を言わせない…って意味でなんだけどね」
「わかりました」
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