引き立て役よさようなら(番外編追加)
「私は、ただ彼の隣にいさせてくれるだけでいいんだ。」
優花の一言に加絵は心底ホッとしていた。
「だけどさ・・・もし、優花の事が会社の人に
ばれたら・・・面倒くさいかもね」
問題はそれだった。
特に美由紀・・・桜沢の時も必死だったけど
これが有名なバンドのヴォーカルと知れば
そりゃあの手この手で何とかお近づきになろうとするんだろう。
そう思うと憂鬱だった。
**********************************
レコーディングが始まった。
スタジオにいると時間の感覚がわからなくなる。
だから時々スタジオの屋上に出て
頭をリセットする。
「ごめん。ちょっと行ってくるわ」
その一言が休憩の合図の様にもなっていた。
屋上の扉を開けると月が出ていた。
「うわ!夜だし・・・・」
その前に休憩したのがいつなのかもわからなくなっている。
煙草に火をつけ、ゆっくりと吸う。
思いだしたかのようにポケットからスマホを取り出し時間を確認すると
21時を少し過ぎていた。
相変わらず優花から電話やメールはない。
仕事の妨げになってはいけないから自分からは連絡しないと言われているからだ。
優花の一言に加絵は心底ホッとしていた。
「だけどさ・・・もし、優花の事が会社の人に
ばれたら・・・面倒くさいかもね」
問題はそれだった。
特に美由紀・・・桜沢の時も必死だったけど
これが有名なバンドのヴォーカルと知れば
そりゃあの手この手で何とかお近づきになろうとするんだろう。
そう思うと憂鬱だった。
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レコーディングが始まった。
スタジオにいると時間の感覚がわからなくなる。
だから時々スタジオの屋上に出て
頭をリセットする。
「ごめん。ちょっと行ってくるわ」
その一言が休憩の合図の様にもなっていた。
屋上の扉を開けると月が出ていた。
「うわ!夜だし・・・・」
その前に休憩したのがいつなのかもわからなくなっている。
煙草に火をつけ、ゆっくりと吸う。
思いだしたかのようにポケットからスマホを取り出し時間を確認すると
21時を少し過ぎていた。
相変わらず優花から電話やメールはない。
仕事の妨げになってはいけないから自分からは連絡しないと言われているからだ。