引き立て役よさようなら(番外編追加)
車に乗ると2人は同時に大きく息を吐いた。
同じタイミングに出るもんだから2人は顔を合わせると
吹きだした。
「何だか・・・疲れちゃいましたね」

久しぶりに会ったかと思えばいきなりお花畑でプロポーズ。
しかもその様子はカメラに収められ、PVに使うと言われ
優花の頭は整理しきれないと言った様子だった。
「びっくりさせて悪かった。でも・・・思い出にはなっただろ?」
優花は笑顔で頷いた。
優花のために達央がいろいろ考えて計画してくれた
事はうれしかった。
「でも・・よかったんですか?あんな・・・公開プロポーズみたいなこと
しちゃったりして・・・ファンの人がっかりするんじゃ・・・それに
また雑誌にー」
「嫌だった?」
優花は全身で否定した。
「だったら後は俺に任せてよ。ファンも大事だけど、今の俺は
優花がいるからなんでもやれるって思ってる。
このアルバムだって優花がいたからこそ出来たんだ。
アルバムの中には俺の全てが入ってる。
これでファンががっかりするならすればいい。」
達央の力強い言葉に、もう何も言わずついていこうと思った。
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